2013年3月7日木曜日




有名な「エビングハウスの忘却曲線」について紹介すると、ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスの実験により忘却曲線は導きだされました。この実験は無意味な13の言葉を2回正しく言えるように記憶させ、その後時間の経過とともに、それらの言葉の再生率を調べたものです。
 その結果、9時間後まで急激に忘れ、再生率がさがるものの、その後は緩やかな忘却で再生率は緩やかに低下するというものでした。
 エビングハウスの実験は、無意味な言葉を対象としているので、理論的な学習については単純適用できないとは思いますが、初期段階で多く忘れ、その後に残った知識はあまり忘れないというのは、自分の経験則からしても妥当な結果だと思います。

 それでは、対策としては、効果的に記憶に残すためにはどのようにしたらよいのかについて、教育心理学者のT・ブザン、P・ラッセンの研究が重要な示唆を与えてくれます。
 彼らの研究では、45分が学習した後、10分後に5分間、1日後に5分間、1週間後に3分間、1ヶ月後に3分間、半年後に3分間の復習が効果的で、間隔を空けることにより、少ない復習時間でも効果的に長期記憶となり想起が簡単になるという結果が出ています。これは分散学習といい、記憶に関する「レミニセンス現象」によるものですが、これについてはいつの日にか・・・・
 

 まず、心構えとして一部の方を除いて、1回ですべてをマスターできると思わない点が重要です。1回目で覚えられないというのは当たり前で、心理的に追い詰められたり苦悩する必要はありません。
学習は講義を受けて、問題集をやるというオーソドックスな手法を前提とすると。

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